お酒好きなら誰しもが一度は銘柄を聞いてことがあるような、「ラフロイグ」「ボウモア」といったシングルモルトウイスキーの聖地ともいえる、スコットランドのアイラ島に23年11月に訪れることができました。なかなか日本やアジアからの旅行で、パリ・ロンドンなどを差し置いて選択肢にならないと思うが、コアなファンの方々がいざアイラを目指した時の一助になればと思います。
1.アイラ島基本情報
アイラ島はイギリス・スコットランドの西部に位置する諸島の一角で、人口は3400人程。筆者が23年11月に訪問した際は、人の倍以上羊が生息しているのではというほど自然豊かな田園風景が広がっている。観光ベストシーズンは5-9月でそれ以外の時期はイギリスの大陸側同様朝晩が冷え込むため、春から秋が過ごしやすいです。また、5月末からFeis IleというWhisky Festivalが催されており、この時期は後述のフェリー、フライト、ホテルいずれも予約が難しくなるため前広な予定が必要。
2.アイラ島へのアクセス
我々の今回の旅でも最も苦慮したポイント(計画性がなかったに尽きるが)。まず、基本的にはGlasgowからの飛行機、または、Kenna craigからPort EllenまたはPort Askaigまでのフェリーの2パターンあり(https://feisile.co.uk/feis-ile-2024/)。
飛行機でアイラ
メリットは出発までの車などでの移動が必要なく、アイラ島の空港まではスムーズに渡れる点です。一方でデメリットは飛行機が1日2便しかないため、余裕のある旅程の方にしかオススメできません。また、アイラ島の空港から車を事前に手配しておかなければ、タクシーなどが簡単に捕まる土地柄ではないため注意が必要。
フェリーでアイラ
メリットはフェリーに車共々乗り入れができるため、到着後の蒸留所巡りが非常に楽です。一方デメリットは、フェリー乗り場までGlasgowから2時間強かかる点とフェリーが商業用トラックで一杯のため、前広に予約が必要。さらに、蒸留所巡りということでレンタカーの場合一人犠牲者が出てしまう点もデメリットでしょうか。
私どもはフェリーでのアイラ旅を目指しGlasgowに木曜日夜着、翌日朝一のフェリーを目指しGlasgowのホテルを朝4時半に出発した。無事薄明かりの中Kenna craigフェリー乗り場に到着も、車用のフェリーチケットを購入していなかったことが判明。朝一ということもあり商用車でフェリーは満車のため、やむなく本土側にレンタカーを置いて行かざるを得なかった。着いてからはロジについてはUberまたはタクシーが捕まるだろうと高を括っていましたが、田園風景の街でUberは使えるはずもなく、飛び込んだホテルから馴染みの1日タクシーを教えてもらい300GBP程度でチャーターすることになった。フェリーを予約していなかったことが高くついたが、他に術がなく不幸中の幸となりました。
3.蒸留所(Distillery)
金曜日9時10分Port Ellenに到着し、上述タクシー探しなどのゴダゴダで結局蒸留所巡りを開始したのは10時半ごろ。翌日土曜日15時半のAskaigのフェリーまでで何箇所回れるかが今回の旅の肝、かつ土曜日はタクシーチャーターなしのため、フェリー近くの蒸留所のみの見学としていました。
閉鎖済みを差し引くと現在9箇所の蒸留所が稼働していると言われており、新規の蒸留所も建設が進んでいるようだった。特に目を引いたのは①〜③の特にピート(泥炭)の効いたウイスキーを得意とする蒸留所に割って入りインド系の企業が新設に向けて建設を進めているとのことです。さすがのインド企業、ここまで商機をつかむために手を伸ばしているのかと感心しました。一方で、ラフロイグやボウモアはサントリーがビーム社の買収に伴い2014年に子会社化しており、日本でも馴染みがあるのではないでしょうか。